ご無沙汰しております。
ITTO個別指導学院 鴻巣本町校
校舎長の佐藤です。
本日は、表題にもある通り、
思考力・判断力・表現力って何だろう
と私なりに考えてみたことについて
お話をしていきます。
ずばり、何か困った時にどうすれば
よいのかを自分で考えるだけでなく
他の誰かにも伝えられる力のことを
思考力・判断力・表現力というのだと
私は考えています。
ここでは、埼玉県公立入試の出題方針
に基づいてお話をしていくことにします。
埼玉県公立入試を行うに当たって、
知識・技能を活用して課題を解決するために
必要な思考力・判断力・表現力の能力を見る
問題の出題に配慮するという文言がすでに
埼玉県教育委員会から発表されています。
特にそういった出題のしやすい教科が
数学や理科だと言われています。
ですので、実際に問題に出して考えて
みたいと思います。
問題:半球型の桶を使って、一度に250㎤以上の水を
汲むためには、桶の半径を何cm以上にすればよいか?
ただし、桶の半径は整数値を取ることにする。
解答:求める半球の半径をt cmとすると、
その体積Vは、V= (2/3)×π×t^3 ㎤ である。
π≒3.14として、t= 4のとき、V≒ 134㎤
t= 5のとき、V≒ 261㎤ となり条件をみたす。
よって、5cm以上にすればよい。
大前提として、球の体積の公式を
知識として知っていることと
未知数を文字で置いて式を立てて
考えられる技能を持っていること
が必要になります。
そしてここでは、以下の式を立てて考えてしまうと、
中学生には解けなくなってしまいます。
(2/3)×π×t^3 = 250 この方程式の解は有理数で
表すことができません。。。
その思考を経て、関数として考えればよいことを
判断し、その方法を簡潔に表現することで上の問い
に答えられるようになります。
受験生の皆さん、安心して下さい。
今はこの問題を解くことができなくても
大丈夫です。たぶん解ける人はほんの
一握りだと思います。
いや、難しい~と思って頂けたら嬉しいです。
受験生はかなり高い要求をされているという
ことを実感してもらいたいです。
これからの学習でこのような問題にも
対応できるように、私たちは皆さんを
応援します!少しでも不安があれば、
塾をぜひ有効活用して下さい。
思考力・判断力・表現力は、問題を自分で
理解し、誰かにその解決策を説明しようと
することで身に付きます。
一人で対策をするのは大変なことです。
一緒に受験問題に立ち向かいましょう!